目次
就活は超短期決戦
日本型の新卒一括採用は短期決戦が特徴です。
海外の、長期に渡り無給のインターンを行い適性を図る就活パターンと比べると一目瞭然。
数少ない面接だけで合否が決まってしまいます。
特に22卒はコロナの影響でオンライン就活化しており、傾向が顕著。
実際に対面したり、会社に出向くことなく、内定までたどり着きます。
この超短期決戦と呼ぶべき22卒の就活では、セルフプロデュースの意識が重要です。
セルフプロデュースとは
参考 今こそ自分を見つめる時。《セルフプロデュース力》を磨いて、なりたい私に*キナリノ出典:www.instagram.com(@kanami_miyoshi)
セルフプロデュースとは自分自身を効果的に売り出すという考え方。
あたかもプロデューサーがアイドルの素質を見抜いて売り出していくように、自分自身で自分の特徴を掴み企業にアピールします。
自己ブランディング・セルフブランディングと呼ばれることも。
偽りの自分を作るのではなく、あくまで本当の自分を知った上で、強みを最大限押し出すイメージ。
就活では小手先のテクニックより、そもそも「自分を理解して、強みが分かっているか」が重要になります。
人事は内定者の配属後を考えてる
セルフブランディングが大事な理由として、人事が特徴的な人材を求めていることが挙げられます。
ここでは金融業など、一般的なサラリーマンの話をします。
サラリーマンで言う特徴的とは、
- 営業できそうだな
- 事務処理強そうだな
- 企画できそうだな
といった感じ。
メディア・広告業界で言う「特徴的」は、もっとぶっ飛んでるかもしれませんが、金融業界ではこんなもんです。
こんなもんとはいえ、人事は明確に「この就活生は〇〇の部署で活躍できそやな」とか考えています。
採用だけでなく、その後の配属や人材戦略を考えるのも人事の仕事。
営業に向いた人ばかり採ってしまっては配属に困ります。
具体的に「営業枠○名」と定めているかは分かりませんが、
- 営業っぽい人
- 事務っぽい人
- 企画っぽい人
をまんべんなく取ろう、という意識は確実にしてます。
入社後に「営業畑を進むキャリア」「事務畑を進むキャリア」というものもなんとなく用意されてたりします。
※もちろん総合職なら、基本的には「全部」やる可能性あります。
超短期決戦で見抜くのは難しい
人事にとっても、「〇〇っぽい人」を短期決戦で見抜くのは大変です。
明らかに営業に向いてて、本人も営業をやりたいと言ってれば「営業枠」をその人に与えやすいでしょう。
反対に営業は無理で、審査などの事務をやりたいと言ってれば「事務枠」をその人に与えたくなります。
就活生としては自分の色を出して、便利なパーツであることを示した方が有利です。
就活力=基本能力+陽キャ力or陰キャ力
では具体的にどんなプロデュースをすればいいかの例です。
金融を始めいわゆる普通のサラリーマンでは、大きく「営業型」「非営業型」の二方向に特化できると思います。
営業得意(陽キャ)型
対人スキルが高く、人当たり良好で、人と話すと元気をもらえるようなタイプが陽キャ型です。
このタイプはぶっちゃけどの会社でも重宝されます。
営業は会社の基本スキルで、BtoBだろうと、toCだろうと、取引先・顧客との接点は超重要だからです。
「人と絡むの好きだな」「営業やってみたいな」という就活生は陽キャ型を意識してセルフプロデュースしてみましょう。
具体的には
- 学チカで「バイト先の収益・集客に貢献した経験」
- 志望動機で「営業マンとして結果を出したいこと」
など。
ごちゃごちゃした業界知識などを語らなくても、人間性・明るさ・バイタリティみたいなのを意識すれば内定が出ます。
営業苦手(陰キャ)型
対人スキルに苦手意識があり、孤独を好み、人と話すと疲れてしまうようなタイプが陰キャ型です。
度がすぎるとくればくさんのように会社をやめてしまったりしますが、適切な範囲ならサラリーマンにも全然います。
このタイプは営業力をアピールできないので、補完する「別の能力」をアピールすることが必要になります。
カード会社で言えば「数的処理に強いので、審査の部署で活躍しそう」「フィンテックの知識が深いので、企画の部署で活躍しそう」など。
金融業界には営業以外の部署もたくさんあり、地味目な陰キャ達も普通に重宝されてます。
就活の場などに出てくる「人事」は、営業畑のタイプが多かったりして、事務畑の社員は中々目につかないかもしれません。
不安な場合OB訪問して、どんな社員がいるか知っておくと安心でしょう。
陰キャ型でセルフプロデュースする場合は
- 学チカで「サークルが勝利するために戦略分析をしていた」
- 志望動機で「フィンテックの知識が好きで、企画に携わりたい」
など語って一貫性を出すといいでしょう。
基本能力も大事
最初に「就活力=基本能力+陽キャ力 or 陰キャ力」と示しました。
陽キャ能力、陰キャ能力は大事ですが、ベースには基本能力が必要です。
基本能力とは
- 学歴(地頭)
- 集団行動スキル
- リーダーシップ
など。
陽キャ型であろうと、陰キャ型であろうと、これらの基本スキルは残念ながら必須となっています。
会社で集団行動してもらうためにはやむをえないです。
ES・面接などでは上記基本スキルは当然備わってることを示しつつ、+αとして「陽キャ力」「陰キャ力」どちらかに特化していることも示せればベストでしょう。
小手先のスキルより大枠を極めよう(まとめ)
ESの細かいテクニックや誤字脱字などは、サークルの先輩に見てもらったり、友達同士でチェックしたり、就活サロンでくればくさんに聞いたりすれば足ります。
ただもっと根本的な、「自分がどういう人間で、どう活躍できるか」は自分しか分かりません。
外からは分からない、というか、本人が一番よく知ってるはずです。
過去の経験などから「自分」を理解しておき、本来の強みが最大限生きるようなプロデュースをしましょう。
もし迷うことなどあれば、Twitterでくればくさんに聞いてください。
では今回は以上になります。
この記事がいいなと思ったらツイートに「いいね」「リツイート」もらえると励みになります。
ありがとうございました!
合わせて読みたい
カード会社はホワイト?ゆーて金融はブラックっしょ【2年間潜入調査してきたので暴露します】
【諸悪の根元】就活で言う「早期選考」って結局なんなんすか、という話【ルールを守れない大人たち】
クレジットカードの国際ブランド・運営会社・提携会社の違いを解説【カードに色々載ってて意味不明】
《セルフプロデュース》とは、自分自身の演出。セルフブランディングとも言われています。
プロデューサーが芸能人を売り出すときのごとく、人(自分)をより魅力的に見せるにはどうしたらいいのか?を考え、外見や立ち居振る舞いなどを工夫しながら実行していくことです。
ただしこれは、「キャラを作る」ことを意味していません。また、人目ばかりを気にして「他人に気に入られる方法を模索する」ことでもありません。