くればく
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早期選考という言葉は聞くけれど・・・
就活をし出して相当気になるのが「早期選考」について。
「インターン参加したらメンターがついて決まったわ」
「本選考前にルート乗ってたからさ」
といった話を聞くと「なにそれ」となるはず。
就活垢を作ってTwitterで情報収集していると、3年生の段階から「内定が出た」という話も聞きます。
結局「早期選考」ってなんなのか、自分も曖昧なところがあったので調べ直しました。
そもそも「正式な選考」とは
早期選考を考える上で重要なのが「正式な選考」の時期です。
正式な選考があるから、それより早く選考する「早期選考」という概念が生まれます。
22卒、あるいはそれ以前も同じですが、正式な就活スケジュールをおさらいしてみましょう。
参考 2022年卒就活のスケジュールと進め方マイナビ2022
いわゆる「本選考」と呼ばれる、正式な採用スケジュールは、大学3年の3月からスタートします。
そして面接などの選考をしていいのは、大学4年の6月から。
- 3年の3月→エントリー開始
- 4年の6月→選考開始
エントリー開始からなぜ3ヶ月も間が空くのかよく分かりませんが、本来面接を開始できるのは4年の6月からです。
3月にエントリーシートを出して、しばらく吟味して、6月から選考(面接など)を始めるイメージでしょうか。
これが経団連が定める、正式な就活スケジュールになっています。
「経団連=日本経済団体連合会」は大手企業によって構成される団体で、企業間の利害を調整したり、社会問題を解決することを目的としています。
本来経団連に所属する企業=皆さんが就活で受けるような企業、は、就活スケジュールを守る必要があります。
早期選考の意味①
ですが残念ながら、ほとんどの企業は就活スケジュールを守りません。
経団連に所属してない外資企業などはもちろん、もろ経団連に関わるような大手企業でも、ルールはほぼ無視といっていい状況。
なぜルールを破るのか個人的には理解できませんが、「早く優秀な学生を確保したい」「周りもやってるから」といった子供みたいな理由で、ルールは有名無実化されています。
具体的には、エントリーシートを提出した3年の3月の段階で、選考をスタートすることがあります。
これが早期選考の意味①です。
通常の就活スケジュールでは、3月にエントリーシートを出させた後、6月まで選考してはいけません。
面接はもちろん、グループディスカッションなども、全て6月から開始することになっています。
しかしこのルールは、ほぼ全ての大手企業が破っていると言ってよいでしょう。
3月にエントリーシートを提出した段階で「電話がかかってきて面談に呼ばれた」「グループディスカッションが始まった」という話をよく聞きます。
自分の就活の際(18卒)も、日本政策金融公庫、千葉銀行といった金融機関から、面談に呼ばれました。
三菱UFJニコスからは、「選考では無い」と言ってグループディスカッションに呼ばれましたが、普通に選考でした。
そんな感じで、本来選考がないはずの大学3年3月〜大学4年6月に選考が行われることを、早期選考①と呼びます。
繰り返しますが、これはほとんどの大手企業が行っているので、3月のエントリーシート提出後に「なんらかのアクション」があった場合、まず選考だと考えましょう。
くれぐれも「選考じゃない」といった言葉を鵜呑みにして、選考ブッチするようなことがないように気をつけてください。
早期選考の意味②
ここまででも「まじか」という感じですが、就活ではさらに早い時期から選考することがあります。
これを早期選考の意味②と呼ぶことにします。
早期選考①は、大学3年の3月〜4年の6月に選考することでした。
早期選考②は、もっと早くから選考します。
例えば「サマーインターンでメンターがついた」、「ウィンターインターン後に面談して内定と言われた」など。
本選考なので、インターン云々じゃなく、普通に企業に内定です。
「企業よ、それでいいのか・・」という感じですが、事実なので仕方ありません。
詳しく見ていきましょう。
外資系企業など
そもそも外資系やIT企業など、経団連に参加していない企業はこのパターンになります。
参加してない企業がルールを守るはずもなく、大学3年時から続々と内定を出します。
Twitterでよく、3年の段階から「内定が出た」などと報告が上がるのは、大体コンサルか外資メーカーでしょう。
IT業界もそんな感じかもしれません。
自分は見ていなかった業界なので詳しくは分かりませんが、こう言った企業を見ていない場合は無視でいいと思います。
このあと載せますが、大学3年1月1日までに内定を持っている人は全体の7%にすぎないようです。
こっそり選考する企業
さらにやっかいなのが、経団連にも所属している普通の日系大手が選考することもある点です。
通称「囲い込み」と呼ばれる早期選考②は、主にインターンを通して行われます。
インターンに参加した人の中から優秀な人を見つけ、メンターと呼ばれる採用担当者を当てます。
採用担当者と個別に会うなどし、志望度などを聞かれます。
条件が合えば「内定」となり、本選考を受ける必要がありません。
具体的には三井住友カードがこのパターンと言われており、夏〜冬のインターンを通してほぼ内定者を決めてしまいます。
早期選考①よりさらに早期(大学3年時)かつ「インターン」の体を取っているので、ルール違反としては相当悪質でしょう。
実際自分が受けたとき(18卒)は、三井住友カードがそんなことをしていると知らず、普通に本選考(大学3年3月〜)で撃沈しました。
気になる企業にはOB訪問するなどし、「早期選考②」をしていないか確認するのが無難と言えます。
自分も分かり次第サロンなどでお伝えしていますが、なかなか全てを把握できていないのが現状です。
【就活をぶっこわす】カード・金融特化の最強オンラインサロン始めます【サロン生募集】内定率の推移
では「早期選考」で内定が決まる学生の割合はどんな感じなのでしょうか。
こんなデータがあったので紹介します。
参考 21卒の就職活動調査、4月1日時点で内定率は34.7%で前年同期を上回るHRzine19卒〜21卒の学生の、月ごとの内定率になっています。
特に左のグラフに注目してください。
大学3年の1月の段階で内定をもらっているのは、7%となっています。(21卒)
これは早期選考②で紹介した、「外資系企業等」or「インターンでメンターがついた」パターンでしょう。
割合としては非常に少なく、一部の変わった企業を受けた学生や、インターンで優遇された一部の学生と言えます。
この段階で内定が無くても、全然普通という感じです。
これが4月となると、内定率は急激に伸びます。
特に21卒は34.7%と、全体の3分の1ほどの学生が内定を持っていたことになります。
これは早期選考①で解説した、エントリーシートを出した途端、選考が始まるパターンでしょう。
特に21卒はコロナでの混乱もあり、6月の本来の面接開始を待たず面接→その場で内定、をした企業が多かったようです。
5月になると内定率は50%を超えており、早期選考①をした企業の多さを感じます。
内定率50%は感覚が微妙なところで、内定が無かったからと言ってまだ焦る時期では無いように思えますが、
3月〜5月の間に普通に選考されるんだ、という認識は持っていてください。
3月に本命企業に続々エントリーして面接を受けられるよう、それ以前に志望業界や志望企業をまとめておく必要がありそうです。
就活はクソ(まとめ)
分かるようで分かっていない「早期選考」について、改めてまとめてみました。
特に早期選考②の中の、インターン優遇→メンターがついて内定あたりは外から見てて分かりようがなく、知らない人は知らずに過ごしてしまうでしょう。
企業がこういうことを平気でしているのは事実なので、就活生としてはそれに対応するしかありません。
OB訪問、先輩からの情報、友人からの情報、Twitterの情報、就活サロンの情報などをフルに活用し、無事に就活を乗り越えてもらったらと思います。
では今回は以上になります。
就活垢のみなさんはこの記事を「リツイート」して、他の就活生にも警告してあげてください。
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ありがとうございました。
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