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金融×ITに興味がある学生は必見↓
【金融×IT分野を見ている学生必見】IT業界特化の就活支援サービス、ITナビが有能な件目次
三菱UFJニコスが出した課題
大手カード会社である三菱UFJニコスが、22卒就活生向けに課題を出していました。
「日本のキャッシュレス化が進まない要因を考え」、
「キャッシュレス化が進む解決策を考えろ」
というもの。
カード会社にありがちな課題ですね。
今回はインターン生が対象ですが、本選考でもよくあるテーマです。
今のうちに考え方を学んでおきましょう。
見られているポイント
そもそも選考なのか
今回の課題は「一人一人オンラインでプレゼン」となっていました。
社員がわざわざ時間を割いて、就活生一人一人チェックしていくということは、選考の一部と思った方がよさそう。
意味のないことに労力を割くほど社会人は暇ではありません。
就活ではよく
「選考には関係ありません」
と謎の補足が入りますが、文字通り捉えてしまわないよう気をつけましょう。
社員の労力がかかっている場合、まず間違いなく選考しています。
(謎に社員多い、メモしてる、一人一人見る、など)
地頭とカード業界への興味
プレゼンで見られるのは主に、
- 地頭
- カード業界への興味
の2点です。
地頭とは、その人の考える力のようなもの。
プレゼンをしてみれば、その人の頭の良さは一発で分かります。
- 文章は分かりやすいか
- 構成はしっかりしているか
- 流れがスムーズか
など。
論理的思考力=ロジカルシンキングと呼ばれる、就活生や社会人の常識のようなものを知っているかも見られています。
※いずれロジカルシンキングとはなんなのかも解説します
面白い発想や独自のアイデアも見られているかもしれませんが、広告などのぶっ飛んだ業界と比べると、比重は少なめでしょう。
金融業界では、突飛なアイデアより「無難な頭の良さ」が求められます。
カード業界への興味とは、業界関連の知識をどれほど持っているかというもの。
- カード業界のビジネスモデル
- 日本のキャッシュレス事情
- 最新のフィンテック事情
などは、普通に生きているだけでは中々触れる機会がありません。
カード会社としては、カードビジネスやキャッシュレスに興味・適性のある学生を採りたいもの。
「キャッシュレス化に向けた政策」を発表させれば、
どれくらいカード業界に関心があるかはすぐに分かります。
就活生としては普段から勉強しておくことが重要。
このような課題が出されたら、普段考えてることをアピールする絶好の場と考えましょう。
キャッシュレス社会実現に向けた解決策の例
では実際に、この課題を自分ならどう回答するか考えてみました。
発表の構成は
- 課題(日本のキャッシュレス化が進まない要因は何か、何故か)
- ターゲット(誰に)
- 解決策(何をどのように)
とするよう指定がされていました。
この順番に考えていきます。
なお注意書きとして「決済事業者の立場で考えてください」とあります。
キャッシュレス推進のため、「国の法律をいい感じに変える」「自治体の補助で決済端末を配布する」といった結論もあるでしょう。
しかしこのような解決策は「カード会社」が実行するのは不可能です。
今回はあくまで「決済事業者=カード会社」が実現可能な案にしましょう。
さらにニコスの課題なので、ニコスが実行できそうな案の方がベストでしょう。
課題
課題=キャッシュレスが進まない要因にはどんなものがあるでしょうか。
まず思いつくだけ挙げていってみます。
- 浪費してしまう
- 金銭感覚が狂う
- 現金に対する安心感
- 完璧を求める国民性(ちょっとでも読み込みエラーになればイライラ)
- 治安が良すぎて現金持ち歩いてればOK
- 現金輸送車も襲われない
- 手数料→お店から敬遠される
- 借金感(アメリカではリボ払いが普通)
- 後払いへの抵抗
- セキュリティに不安
- 落としたら怖い
- 災害に弱い(日本は地震・台風多い)
- パスワード・明細・アプリなどがよく分からない
- サービス乱立しすぎ
- どこにでもATMがある
- そもそもみんな「キャッシュレスにしたい」と思っていない (男性58%、女性38%だけというアンケート結果)
案を考える際、「挙げられるだけ挙げてみる」のはとても大切。
最終的にまとめたり、選んでいくとして、まずいい候補がなくては始まりません。
キャッシュレスが進まない要因を考える際も、思いつく限り片っ端から挙げていってみましょう。
今回のように自宅課題なら、ネットで調べた知識も参考にしましょう。
次に挙げまくった「課題」を3つにまとめてみます。
- 日本人の感覚(使いすぎ怖い・現金安心・悪用怖い)
- クレカの機能面(たまにエラー・乱立しすぎ・複雑)
- 日本の環境(現金便利・手数料高い・災害多い)
大きく分けるとこんな感じ。
まとめる際は論理的思考力でよくあるテーマ「漏れなく、ダブりなく」を意識しましょう。
悪い例として、
- 使いすぎが怖い
- 日本人の感覚
- クレカの機能面
とまとめたとすると、変です。
なぜなら「使いすぎが怖い」とは、「日本人の感覚」に含まれるから。
分類する際は内容が重なることなく、綺麗に分かれているか注意しましょう。
ということで私は日本のキャシュレス化が進まない要因を
- 日本人の感覚(使いすぎ怖い・現金安心・悪用怖い)
- クレカの機能面(たまにエラー・乱立しすぎ・アプリなど複雑)
- 日本の環境(現金便利・手数料高い・災害多い)
としてみました。
この中で特に「クレカの機能面」に改善の余地があると考えます。
「日本人の感覚」や「日本の環境」は、中々一つのカード会社が変えられるものではありません。
「クレカの機能面」なら、改善していくことができます。
ターゲット
次に解決策のターゲットを考えてみました。
ターゲット=30〜40代の男性
- 働き盛りで、20代に比べると消費できる
- 日々忙しく、昼休みなど素早く決済したいニーズ
- かっこいいものだったり、質の高いものがあれば使いたいニーズ
ターゲットはあまり広くなりすぎないよう注意しましょう。
油断すると「20〜40代の男女」などというターゲットになりがち。
冷静に、20〜40代の男女では全然絞れてません。
ターゲットは狭ければ狭いほど刺さるもの。
日本のキャッシュレス化という広いテーマですが、その中で特に刺したい層を意識しましょう。
課題→キャッシュレス化させたい層→解決策
と指定の順番通り考えてもいいし、
課題→こんな解決策がありそう→その解決策のターゲット
と解決策から考えてもいいです。
自分は「こんなことやったらキャッシュレス進みそうだな」と考えて、
その後「ターゲットはここが一番刺さりそうだな」の順番で考えました。
解決策
最後に解決策です。
解決策=高級路線の電子マネーを開発する
高級路線の電子マネーとは、
- 土台はポストペイ型(後払い式)電子マネー
- 券面はブラックカード風
- アップルカードのようなシンプルな作り
- 精度を高めてエラー無くサクサク使えるように
高級路線の電子マネーを開発したい理由としては
- 電子マネーの使いやすさ
- クレカ並の消費喚起
- たくさん使ってくれたら分割払いへ誘導できる
- 「ペイペイで」などと言いにくい男性にも使いやすい名前に
「解決策(何を、どのように)」という指定があるので、なるべく「何をどんな風に作って、どうキャッシュレスに貢献するか」を細かめに考えてみました。
ポストペイ型電子マネーとは、クレジットカードと紐づいていて、事前にチャージが不要な電子マネーです。
代表的なのは
- QUICPay(クイックペイ・JCB)
- iD(アイディー・三井住友カード)
- Edy(エディー・楽天)
など。
三菱UFJニコスはSmartplus(スマートプラス)という電子マネーを運営していましたが、VIsaTouch(ビザタッチ・VISA社)に譲ってしまいました。
現在ニコスは他社のようなポストペイ型電子マネーは運営していません。
ポストペイ型電子マネーではチャージがいらないので、使いたいだけ使えます。
Suica(スイカ)などの電子マネーは使いやすいですが、チャージして使うと「使いすぎる」ことはありません。
利用者としてはいいかもしれませんが、カード会社や、経済を回すという点では微妙です。
ポストペイ式でバンバン使ってもらうことで、使いすぎた分はアプリから後払いにしてもらう、などの誘導ができます。
分割払いにしてもらえば、カード会社の収益になります。
余談ですが「使いすぎた分を後から分割にする」のは楽天カードだとめちゃくちゃ楽です。
まだ試したことがない人がいたら試してみてください。
楽天カードのメリットは、キャッシュレス系の課題で役立つことが多いので、就活生は研究するといいかもです。
地頭+業界知識で突破しよう(まとめ)
グルディスや課題を出した際、企業がまず見たいのは「頭の良さ」です。
仕事をする上で、指示を理解してくれたり、色々な案を出してくれる社員は重宝されます。
それに加え、カード業界知識がある人がいればベスト。
同じレベルの就活生を採るなら、カードビジネスに興味があって、意欲的に働いてくれる人を採りたいです。
就活生としては「地頭+知識」をアピールできるよう、インターンの選考などを通して勉強しておきましょう。
最初は難しいかもしれませんが、コツをつかめば「またあのパターンか」となります。
焦りすぎることなく、着実に強くなっていってもらえればと思います。
このサイトでも就活生の勉強になるコンテンツ用意しているので、他の記事も読んでみてください。
では今回は以上になります。
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ありがとうございました。
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